平和を願う日

沖縄

沖縄戦から76年目の慰霊の日

6月23日は、
組織的な戦闘が終結したことにちなんだ記念日で、
沖縄独自の休日『慰霊の日』

沖縄は唯一、悲惨な地上戦があり、
罪のない住民の4人に1人が犠牲になったと言われており、
小学生の頃から慰霊の日が近づくと、
平和学習の授業で戦争の恐ろしさを学んできました。
戦争の話や写真、映像は
衝撃的ですごく怖かったです。

幼い頃に不思議な出来事がありました。
今でもその時のことを、鮮明に覚えています。

その日は慰霊の日で、ちょうど、戦争映画の特番を「怖いな」と思いながら観ていました。
そのとき、家の真上を米軍の飛行機が大きな音をたてて通過中でした。
すると、テレビ画面がジラつき、映像が乱れ映りにくくなりました。
映りの悪いテレビを直そうと、バンバンと数回テレビを叩きましたが、
”プッツン”と切れてしまい、そのままテレビは映らなくなり壊れてしまいました。
戦争映画を観ていたときのテレビは、木目調の昭和の古いテレビでした。
寿命だったのかも知れませんが、その日が慰霊の日だったこともあり、
幼かった私は、なんだかものすごく怖かったのを覚えています。

私の祖母は90歳を超えますが、
沖縄のおばぁーらしく、
今も、ものすごく元気です。
ごはんももりもり食べますし、
ゆんたく(おしゃべり)も上手です。

小学生の頃、学校の先生から
「できれば戦争の時代を体験した、
おじいちゃん、おばあちゃんに話を聞いてみてください。」
と言われ、なにげなく聞いてみましたが、
戦争の時代の記憶を語ってはくれませんでした。
それから、なんとなく再度こちらから聞くことができず、
おばあちゃんが戦争の時代をどのように過ごしてきたのか、
今でも分かりません。

時が経ち、
戦争を経験した語り部がだんだんと減り、
体験者の生の声を聞く機会が減りました。

沖縄の平和記念公園に設置されている
慰霊碑『平和のいしじ』には、
おばあちゃんのおじさんの名前が刻まれています。
一緒に行った時に、
石に名前が刻まれていることを教えてくれました。
国籍・軍人・民間人関係なく、
戦没されたたくさんの方々の名前が
平和のいしじに刻まれており、
胸が苦しくなりました。

毎年、慰霊の日は
戦争に悲惨さ、命の尊さについて
改めて考えさせられます。

繰り返してはならない戦争
今の平和な日本
生きていることの奇跡に感謝
御先祖さまが必死に生き抜いてくれたから
今の私が生きている

沖縄の方角、南に向かって
お昼の12時に手を合わせて黙祷をしました。
恒久平和を願って。













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